看護師として長く続ける職場環境とは?

新卒看護師の離職率の高い職場とは

看護業界に関わらず、よく「離職率」という言葉を耳にします。期間はデータによって異なりますが、たとえば1か月における離職者の人数を、今働いている人の人数で割ったものが離職率です。

1人辞めて10人働いていれば、離職率は10%というふうになります。 基本的には離職率が高いと、その職場の労働環境に問題があると考えられるでしょう。

ただし、もともとの就業者数が少ないと1人2人の退職で数字が跳ね上がったり、たまたまその期間にだけ退職者が重なったということもあるので、すべてを鵜呑みにするわけにはいきません。 それでもある程度まとまった数で集計することで、傾向というものはつかめるでしょう。

日本看護協会が2004年に発表した「新卒看護職員の早期離職等実態調査」の結果があります。 対象は200床以上をもつ全国の病院で、1,219施設から有効な回答があったとされています。 2003年度に新卒看護師を採用した病院でのみの結果です。

もっとも離職率が高かったのが、長期療養の対応が主な病院で、16.6%に上ります。 長期療養施設となると、夜勤も多めで患者さんも身体の自由が利かない方が多いので身体的な負担がかかるのかもしれません。

続いて精神医療に対応する病院が、10.0%となっています。 こちらも心身ともに看護師には負担がかかる仕事と言えるでしょう。 大学病院など特定機能病院が8.8%、一般病院が8.6%、リハビリテーション専門病院が8.0%と続きます。 もっとも離職率が低かったのが重度心身障害児(者)への医療を行う病院で、4.6%です。

先述したように、この数字だけで労働環境がよい、悪いとか、仕事を続けやすい、続けにくいというのを判断するのは、誤った判断につながる可能性があります。 それでも、参考にはなるでしょう。

一般企業でも3年以内の新卒離職率が30%を超えると言われる中で、看護師の離職率が特別高いというわけではないでしょうが、せっかくであれば長く安定して働きたいものです。

看護師の資格を活かしてMRになる

看護師は転職がしやすい職業と言われますが、その多くが看護師→看護師への転職でしょう。 看護師の資格や経験を活かして、少し違った職業に転職することができます。 それが「MR」です。

MRとは医薬情報担当者のことをいい、医療機関を訪問して医薬品についての情報を提供します。 医薬品についての情報提供といってもメインは自社製品であり、営業活動が仕事の中枢です。

MRは国家資格ではないので、必ず取らなければ仕事ができないというわけではありません。 しかし医薬品業界では認められた資格であり、対応する医師や薬剤師、医療関係者にも認知されています。 医療機関によっては、MRの資格を持たない者の営業活動は禁止している場合があり、もはや資格の取得は当然とも言えるのです。

MRに看護師の資格は必須ではありません。 しかし、医療現場の中までを知り尽くした看護師のMRと、医薬品営業のことしか知らない一般的なMRとではどちらが医療機関側の信頼を勝ち得やすいでしょうか。

もちろん、営業活動は互いの相性だったり、営業テクニックも関係してくるので一概には言えませんが、看護師の資格を持つMRが医療現場から受け入れられやすいのは容易に想像できます。

特に医薬品の効能や使用場面の具体的な話になったとき、看護師としての現場での経験は非常に活かされるでしょう。 一般的なMRであればどうしても研究上のデータでしか話ができないところも、看護師であれば現場のニーズに則った提案ができます。

MRになるには製薬企業に就職するか、MR派遣会社に就職するのが一般的です。 製薬企業は新卒の採用に重点を置くので、派遣会社のほうが転職はしやすいかもしれません。 派遣会社を通じて製薬会社に派遣され、そこで一定の実績を収め、双方の希望が一致すればその製薬会社に就職することもできます。

製薬会社のMRは給料がよく、長期休暇も取りやすいので、一般企業と同じような働き方に興味がある看護師にはおすすめの仕事です。

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